2019/05/27[mon] update

MOVIEコラム 学生生活が過ぎる前に、私は映画館に行く scene28

映画大好き!な現役高校生がみんなに見て欲しい作品をご紹介!今月は5/24公開の『小さな恋のうた』橋本光二郎監督にインタビュー。

橋本光二郎監督(右)
コラム担当学生スタッフ 北海道科学大学高校 本間架音さん(左)
本間架音さん(以下敬称略):橋本監督が一番苦労したシーンはどこですか?
橋本:沖縄の子達と米軍の家族が友情や愛情を育んでいく時間を描いたことです。日本に暮らしていると国境を意識することがなかなかないじゃないですか。フェンス越しに表情をどう捉えるか、どちら側(日本または米国領土)から見てそのシーンを撮るべきか。そうしたことを考えるのはとても難しかったです。
本間:佐野勇斗さんらキャストが何ヶ月も楽器の特訓をして、出来上がった曲を聴いたときはどう感じましたか?
橋本:ギターを初めて触りやっと指の押さえ方を教わった、という状態から見ていたので「これはどうなっていくのかな…」と(笑)。だけど、皆がすごく集中して練習してくれて。
彼らは「どういう思いで歌っているのか」っていう芝居をしなければならないので、「楽器に対して身体が勝手に動くようにならないと」と分かってくれているんですね。なのでしっかりと練習してくれて、本当にすごいなと思いました。
僕達ぐらいのおじさんになると、若い子が必死な思いで何かをやっているのをみるだけで涙が出ちゃったり…非常に感動的でしたね。
本間:米軍基地の問題について、作品を通して描きたかったことはなんですか?
橋本:一番大切なのは、少年少女たちの音楽にかける思い、青春音楽映画としての姿です。大人たちが作り上げてしまった矛盾みたいなものに若者たちが向き合う中で生まれた色々な感情が音楽に繋がっていく…ここがテーマです。沖縄が舞台だったから、彼らを取り巻く現実の一つとして基地の存在を描きました。
例えば福島であれば地震のことがありますし、土地にはそれぞれの事情みたいなものがあって、それは日本だけではないんですね。世界中どこにでも必ず大人が勝手に作り上げた矛盾があって、そこに若者がぶつかり、葛藤する。それが青春映画だと思っているんです。それはどの世代にも言えることで何十年も前の青春映画であったとしても必ず大人たちと戦う少年少女たちがいる。
基地問題は扱いつつも触れすぎるとお勉強映画みたいになり、触れなさ過ぎればなぜ触れたのにちゃんと扱っていないのかということになってしまう。そこのバランスを考えながら撮るっていうのは、さっきのフェンスの撮り方も含めて今回の映画の難しいポイントだったと思います。
本間:主人公らが家業を手伝ったりしていましたが、監督自身は学生時代にバイトはされていましたか?
橋本:高校時代は街の小さな本屋さんで。高校卒業して専門学校に通った時はコンビニエンスストアや深夜の駐車場の警備員とかをやっていました。
学生生活で先生以外の大人と話す機会というのは、なかなかないじゃないですか。バイトに行くと必ず大人と喋らなければいけないので、その人たちとどう接するのかを学んでいく場ではあったなと。学生時代のバイトとは、社会と接点を持つことだと思うんです。例えばコンビニではどこを重点的に掃除して、どういう品をどう並べたら売れるんだろうかを考えて、計画しながらやるっていうのが楽しかったり。ただ言われたことをやるのではなくて、自分で工夫してやるっていうのが好きだったのかもしれないですね。
橋本光二郎
1973年生まれ、東京都出身。日本映画学校(現:日本映画大学)を卒業後、助監督として『陰陽師』(01)『おくりびと』(08)などに参加。主な監督作品『orange -オレンジ-』(15)、『羊と鋼の森』(18)、『雪の華』(19)。

次世代を担う若手俳優にもぜひ注目!
『小さな恋のうた』

MONGOL800の代表曲である「小さな恋のうた」は、世代や性別を超えて今なお日本中で愛されています。そんな曲にインスパイアされた映画がついに公開されます。
日本とアメリカの国境がフェンスで隔てられた沖縄の小さな町。そこに住む高校生バンドは東京のレーベルも目をつけるほどの実力だった。しかしある夜、真栄城亮多(佐野勇斗)と譜久村慎司(眞栄田郷敦)が帰っている途中に一台の車が突っ込む。事故のショックで一部の記憶を失った亮多は、回復するもののあまりにもつらい現実が待ち受けていた。慎司の妹・舞(山田杏奈)が加わり、新たなメンバーでバンドが結成されようとするが、メンバーの思いはすれ違うばかりだった。
学生である今だからこそ、この映画の主人公たちの感情がより鮮明に見えると思います。涙なしには絶対に見れない作品です。国境や時を超えた友情、愛が優しく、逞しく、描かれています。

『小さな恋のうた』

公開劇場:札幌シネマフロンティア、ディノスシネマズ旭川、ディノスシネマズ苫小牧
公開日:2019年5月24日(金)
監督:橋本光二郎『雪の華』
出演:佐野勇斗『羊と鋼の森』、森永悠希『ちはやふるー結びー』、山田杏奈『21世紀の女の子』 、眞栄田郷敦『午前0時、キスしに来てよ』、鈴木仁『4月の君、スピカ。』、他
(c)2019「小さな恋のうた」製作委員会
公式URL:http://www.chiikoi.com

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