2017/03/20[mon] update

BRADIO

やりたいこともやりたくないことも
両方大切にしたほうが楽しい。

BRADIO
取材協力/OYOYO まち×アートセンター さっぽろ(札幌市中央区南1条西6丁目 第2三谷ビル 6F)
楽曲ごとにガラリと違う魅力を打ち出し、彼らが「FUNKY PARTY PEOPLE」と呼ぶファンを引き付けてやまない4人組ロックバンド『BRADIO(ブラディオ)』。長い下積みを乗り越え、グングン注目を集める彼らにバイト体験をインタビュー。

初めてのバイトで買った
あこがれのギター!

真行寺貴秋さん(Vo.)
─音楽を始めたきっかけは?
真行寺(敬称略。以下同) 中学の英語の先生がロック好きで、授業によくビートルズの歌詞の穴埋め問題を出されたのが音楽に興味を持ったきっかけ。ポール・マッカートニーにあこがれてギターを始めたんだけど、後になってからポールはギターじゃなくてベースじゃん! と気付いたという(笑)。
大山 2歳年上の姉が中学の文化祭でGLAYのコピーバンドをやって、そのカッコいい姿を見て僕も、と。
酒井 僕はCD屋でB’zを聞いて「カッケー!」って思ったのが最初。それで、幼なじみだった聡一(大山さん)と「バンドをやろう」みたいな話に。
田邊 うちは音楽一家で、父はプロのトランペット奏者、母はエレクトーンとピアノの講師。ワイングラスに水を入れて食卓で叩くような家で、小学生でドラム、中学校のブラスバンドではサックスを吹いてました。
─初めてのバイト体験は?
真行寺 高一の新聞配達ですね。友達に誘われたんです。当時はサッカーをやっていて体力にもガッツにも自信あり。朝2時起きで頑張ったな。学校では寝てたけど(笑)。
酒井 おじいちゃんの知り合いが天津甘栗売りで、人が足りないから来ないかと誘われて。栗が釜でグルグル回りながら焼けるのをひたすら見ているだけで、楽しくもなかったけれど、お小遣いやお年玉以外のお金をもらう体験は新鮮だったな。バイト代、何に使ったんだっけ。デートかな?楽器代か服代だったかも。あまり倹約家じゃないから(笑)。
田邊有希さん(D.)
田邊 僕は高一のファミレス。それまで安いギターを使っていたんで、良い楽器が欲しくて。親や友人以外の人と接するのは初めてでドキドキしたけれど、良い方たちに恵まれて楽しかったですよ。1時間これだけ頑張っても850円かって、お金の重みも実感したし。
大山 僕も高校に入ってすぐに回転寿司で。B’zの松本孝弘さんがレスポール(ギター)を使ってるのを見て欲しくなったのと、求人情報を見て「寿司食えるんじゃないかな」って思ったのと。仕事は大変だったけど、仲間が出来たのは楽しかったですね。1年半頑張ってレスポールを買ったんですよ。今も使っています。その時の気持ち? もう最高ですよ。これで俺はスーパースターだ、みたいなテンションね。
田邊 僕もバイト代でギターを買った!良い楽器は良い音すんなぁって感動しました。

スピード? 効率?
「大切なもの」はさまざま

大山聡一さん(G.)
─ほかに印象的なバイトは?
大山 ピザの宅配かな。高校を出て、東京の専門学校に進学して、自分は方向音痴だって認識してたのに、金がなかったのと、この時も「ピザ食べられそう」と思ったんですよね。案の定すぐに迷子になって、仕方ないんでお客さんの家に電話するわけですよ。常連さんに「またお前か。この前教えただろう」ってあきれられて。しょっちゅう行っているうちに仲良くなって「お前のピザはいつも冷めている」とか「今日は迷わずよく来れたな」とか。人の温かさに触れて楽しかったですね。
真行寺 僕はディズニーランド。メチャメチャ良い仕事だったなぁ。それまでは新聞配達や工場などスピード勝負の仕事ばかりでそれも楽しかったけれど、ディズニーは「スピードや効率は最後。まず一番に人の心を大切にしましょう」っていう方針だったから。僕は子どもも好きだし、最高に楽しかった。
田邊 僕、真行寺の様子を見に行ったもんね。宇宙がテーマのお土産屋さんで緑と青の宇宙服を着て楽しそうに頑張ってた。僕自身が思い出に残っているのは食品スーパー。10年勤めて人を回す仕事も任されて。僕目当てで通ってくれるお客さんもいてね、楽しかったな。
酒井 バイトではないけれど、板金塗装の会社に就職したことがあるんです、地元の新潟で。新潟も雪国、冬は通勤に時間がかかる上、事故車が多くて忙しいんですよ。朝4時に起きて家を出て、暖房もない作業所で夜中の12時、1時まで働いても帰れなくて。それでもリアルプラモデルを作っているみたいで楽しかったんです。体はきつかったけれど、精神力と集中力は鍛えられたと思う。

やりたいことも
面倒なことも両方大切

─バイトの良さって何?
真行寺 バイトって「何かの途中」でするものでしょう。社員になる前だったり、音楽をやりたかったり。こうなりたいからバイトしてるんだっていうのを語れる場なのかも。結果、そこで応援してくれる人にも出会えたりね。
大山 コールセンターでバイトした時に特に思ったんだけど、いろんな年代のいろんな背景の人に会えるのが良いよね。チームで何かを達成する経験は、今の音楽にも生きているし。やりたいバンドと面倒でやりたくないバイトがあったとして、どちらかを雑にしちゃうと結局両方ダメになるんだなぁって思った。寝坊してバイトをさぼったような日は、ライブだってうまくいかない、みたいなね。両方を大切にしたほうが楽しいし、うまくいく。
酒井亮輔さん(B.)
酒井 そうだね。1日の中でバイトの時間が長いと特に、そこを雑にしちゃうと生活全部が雑になるように思う。バイトをすっごく頑張って疲れて帰ってきた日こそ、掃除も頑張るようなサイクルを自分で作るのってイイと思う。
大山 僕らは若くして大成したわけじゃなく、下積みが長かったから…。俺は何のためにこんなバイトをしてるんだろうってむなしくなったこともあったけれど、不器用な情熱に支えられ、1月に出した2ndアルバムにもたどり着つけたのかなと思う。今までやってきて、ムダなことなんて何一つもなかったと、改めて思うんです。

★BRADIOの思い出バイト★

大山さん(G.)ピザのデリバリー
ワールドカップが開催された年にピザ店でのバイトを経験。試合開催日、クリスマス、雨の日の忙しさはもう大変。方向音痴もこの時に克服できました。
真行寺さん(Vo.)ラーメン屋
10年近く続けたラーメン屋。音楽をやりたいという夢を親身に応援してくれました。今も店長はライブにはよく来てくれ、僕もラーメンを食べに行く関係です!
酒井さん(B.)板金塗装
一度だけ手を抜いてしまい、先輩に優しく諭された経験が。その時の恥ずかしさと悔しさからどんな場面でも「これでいいや」は一生しないと誓いました!
田邊さん(D.)食品スーパー
クセのあるお客さんも、いったん打ち解けると普通以上に親しみを持ってくれるんだといううれしい体験も。誠意と、目を見て話すことの大切さを知りました。

<プロフィール>
BRADIO

真行寺貴秋(Vo.)、田邊有希(D.)、新潟出身の大山聡一(G.)、酒井亮輔(B)による4人組ロックバンド。2010年結成。バンド名は「日常の世界(Rule)に、素敵な時間・空間のイメージを加え(Do Image On)、良き変化(Break)を」からの造語。
オフィシャルサイト 
http://bradio-web.com/

<インフォメーション>

●最新リリース情報
2nd Full Album「FREEDOM」
■通常盤
HRME-1014 2,500円(税抜)
●ライブ情報
BRADIO 全国11都市12公演「FREEDOM tour 2017」
3/31(金)Penny Lane 24
開場/18:00 開演/19:00
チケット/前売 3,500円、当日 4,000円
お問い合わせ/ウエス 011-614-9999